家庭ごみの処理・資源化をトータルに捉えた有料化説明と市民合意を

2018年3月31日 23時21分 | カテゴリー: 市民自治・参加・情報公開, 活動報告, 環境・まちづくり・行政

3月議会では2018年度予算が審査され、最終日の27日に賛成多数で可決しました。今回の一般会計での争点は家庭ごみの有料化でした。小平市は都内26市中無料のままとなっている残り2市です。
もちろん、他市がやっているから、という理由だけでは市民負担を求める理由にはなりません。有料化開始は来年2019年度からになります。生活者ネットワークとしての考えはこれまで活動レポートなどや一般質問でも表明してきましたが、今回の予算採決の際の賛成討論から家庭ごみ有料化の部分を抜粋してお知らせします。

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(略)家庭ごみの有料化についてです。生活者ネットワークは議会においてごみ減量や資源化に関心が薄かった時代から、先輩議員がレジ袋有料化や生ごみ資源化をはじめ廃棄物処理とリサイクル政策について提案をしてきました。当時は難しいとされていたレジ袋の有料化や拒否へのインセンティブは今や当たり前となり、生ごみ堆肥化はモデル事業から本格実施に至っています。また、発生抑制の根幹を握る拡大生産者責任についても意見書提案などで市議会を通して市民の声を代弁してきました。生活者ネットワークとしては発生抑制を基本に資源化できるものは資源化し、個人の努力によりごみを最小にできるしくみを市の責任において整えていくことが重要と考えています。その意味で、資源化できるはずの軟質プラスチックについての対策が整わない間の有料化はこれまで見送りつつ、三市共同資源化施設とリサイクルセンターの稼働に合わせて有料化をスタートすることには異論がないものです。

料金については、これまで市民が分別の経験がない軟質プラスチックを含む容器包装プラスチックが可燃ごみの半額ではありますが有料となりました。会派としては量を減らすことや分別を促すためのインセンティブを大きくするため無料とすることを要望していましたが、審議会のなかで逆に可燃ごみが混入するという意見もあり有料になったとのことです。今後、市民の努力により適切な分別が進むことが確認された際には市民負担を減らすことの検討を要望します。現在では食品の流通の仕組みの関係で望まなくても容器やフィルム状の袋にはいっていることがほとんどです。ペットボトルなどの飲料容器も併せ、引き続き国に対しては拡大生産者責任の強化を求めていくことが必要です。

また、戸別収集については、高齢者の方からの要望が多いことから事業者への適切な経費を保障するうえで実施することにも賛成します。ただし、コミュニティとしての集積所運営が可能なところは届け出により継続を認めることを要望します。さらに集合住宅高層階の高齢者や障がい者については現在の福祉分野での要件緩和を検討し、地域包括ケアシステムにおける事業構築の一環として清掃事業者だけでない新しい担い手を地域の支え合いのなかでしくみ化するなど工夫を求めます。

そして、今回の予算審査にあたっては、家庭ごみ有料化及び戸別収集への移行実施計画素案についての市民意見をどう反映していくのかが問われました。このことは、生活者ネットワークとしても当該計画のみならず市の行政計画全般に関わる課題であり、市民参加のあり方にも関わる重要な問題であると認識しています。特に家庭ごみの問題は、すべての市民に関わる生活に密着したものであり、資源化施設や焼却施設の更新ともかかわるものであるため、小平市と小平・村山・大和衛生組合という事業体の別に関わらずトータルな視点で市民説明を広く行うよう折に触れ提案し続け、実現もしてきました。

実際の有料化移行については一般廃棄物処理基本計画改訂のプロセスで公募市民も含めた審議会で話し合いがなされてきましたが、最終的に大きな関心を集める素案説明では12会場、843人の参加、195人から437件のパブリックコメントが集まることになりました。その後も出前講座が続けられていますが、本来なら意見への対応への説明の場をもう一度設けるというプロセスがあってもよかったのではないかと考えています。そこでは市民もまた合意形成に向けての経験を踏むことになり、その積み重ねが自治の一歩一歩になるはずです。

準備のための予算の裏付けとしてスケジュールが区切られていたことは、実務上の問題として理解はしますが、いっぽうで説明会から予算計上までの3か月という時間は短かく補正予算という形で条例の上程と同じ時期に行うことも可能ではなかったかという思いもあります。また、議会側としても議会基本条例15条の2にあるように行政計画に関わる委員会調査と位置付けるなどの方法もとることなど可能性の模索の道もあったかと考えます。

今後は行政、議会双方で市民生活に影響の大きい施策実施についての合意形成や実施のスケジュールについて、方法の改善を検討する必要性を指摘しておきます。

2018年度は家庭ごみ有料化について、市民へのていねいな周知と疑問の解消を行っていくと同時に、出された意見の中かから有益なものは柔軟に採用していくこと、容器プラスチックやペットボトルなどの資源について販売店での拠点回収を広げていくこと、生ごみ処理・資源化の新しい方法の追加などできることをどんどん積極的に行い、ごみ減量を市民とともに進めていくことを求めます。

また、小平市のごみ減量は多くの市民とともに進められてきました。襟を正すべきこともありましたが、手弁当でボランティア活動をしてきた市民も数多くいることも事実です。あるべき市民協働の形を1日でも早く取り戻すことを切に願います。

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