ゆとりある子育てと働き方、理想は常に忘れずに

2014年11月3日 22時32分 | カテゴリー: はたらく, 子育て支援・女性・男女平等参画

議員懇談会は3回に分けて午前・午後・夜と行われた。

国は「女性が輝く日本」をうたい、女性の活用を進めようとしています。誰のための活用かを注視し、国や経済界の都合ではなく女性自身の幸せにつながっていくものにしていかなければなりません。女性も男性もゆとりある気持ちで暮らしていけるよう、地域から問題を見つめたいと思います。

子育て中のママたちの生の声を聞く
 10月31日は子育てと女性について考えた1日でした。午前中は、市内の議会ウォッチングのグループ「政治知りたい確かめ隊」が主催する議員懇談会に参加。議員と参加者がいくつかのテーブルに分かれ、テーマに沿って話をするというワークショップ形式で、私が入ったテーブルは「子育て支援と女性の就労」でした。
 まさにこれから保育園・幼稚園の申し込みという若いママもいて、来年度から始まる子ども・子育て新制度についてどうなるのか不安がママたちの間でも広がっている、子どもの育ちでの困りごとを地域でたすけあいながら子育てができるといいよね、などざっくばらんな話ができました。
 私もこの小平で子育てと仕事をしてきた体験から、単なる預け先ということでなく、子どもの育ちを一緒に見守ってくれる人がいることの大事さを感じます。転勤先の見知らぬ土地で寂しい思いをしながら子育てをしている友人の話をしてくれた方もいて、支援サービスは増えたけれど20年前と変わっていない現代の子育ての状況を痛感しました。また、議会でもたびたび取り上げられている発達支援センターを切望する声をここでも聞くことができ、必要性を重ねて確認することになりました。

子どもの権利の視点での居場所を

子ども・子育て支援制度についての講師:猪熊弘子さん

 午後は大急ぎで永田町の第二衆議院会館に移動し、全国フェミニスト議員連盟主催のパワーアップ集中講座に参加し、子ども・子育て新制度と女性の活用に関して課題点を学びました。子ども・子育て新制度については、講師の猪熊弘子さんが課題を端的に指摘。制度がお金の流れを規定したものでしかない上に、財源までも国が出し渋っている状況を説明してくれました。このことは私自身実感をもって感じています。制度は内側(行政手続き)としては大きな変化ですが、肝心の保護者や子どもたちにとって大きな変革ではないように思うからです。
 小平でも問題になっている待機児が出ないように安心できるほど、国として受け皿を大幅に増やすわけではなく、幼保一元も実現には程遠い状況です。日本では保護者(特に母親)が仕事をしているか否かで就学前の居場所が保育園か幼稚園かに分かれますが、そもそも子どもたちにとって必要な環境というのは同じはずです。猪熊さんの言う「子どもの権利としての居場所」という考え方に深く共感しました。

「男性並みに女性が働く」では暮らしに歪みが

女性の活用についての講師:竹信三恵子さん

 女性の活用については、竹信三恵子さんのシャープな切り口での講座でした。まず何よりも本気で女性の活用を言うのなら、家事・育児を組み込んだ働き方ができるようにしなければ不可能、という竹信さんの考えは少子高齢社会を乗り越えるためにも、必須の条件です。世界でも群をぬいて長い日本の男性の労働時間。これを基準に「女性も同じに働く」となれば、生活者としての暮らしにひずみが出るのは間違いありません。保育や介護サービスをどれだけ増やしても解決しない問題が“地域で”噴出することは想像に難くありません。
 人の暮らしにとって経済は大事ですが、人は経済を成り立たせるために暮らすのではありません。人の暮らしのために経済があります。国もまた然りです。「心のゆとりあるくらしとは何か?」――子育て支援と女性の就労から考えると、それは見えてきます。