発達支援センターを小平市にも

2014年8月30日 23時00分 | カテゴリー: 子ども・教育, 活動報告

 発達障がいは、感覚の統合がうまくいかずコミュニケーションや生活に困難さを抱えることですが、人によって程度の差があります。誰もがもつ個性のかけらのひとつと捉え、周囲が理解を示すことや小さい頃の療育によって、暮らしやすくしていくことは可能であり、相談や訓練を行う拠点となるセンターを設置する自治体も増えています。 
 8月27日、厚生委員会の近隣視察で小金井市の児童発達支援センターきらりを訪れました。

子ども連れで相談にきても安心して話ができるよう配慮されている

 きらりは昨年2013年の10月にオープンし、相談支援、連携事業、地域支援、放課後デイサービス・外来訓練、通園事業を行っています。施設計画は当事者の保護者など市民との18回にわたる意見交換を経て策定され、施設名に「障害」という言葉が入っていると相談をしにくいということで、発達支援センターという名称になりました。

 「すべての小金井の子どもを見ていく入り口」として、相談だけでなく保育園や障がい関係の事業所、学校とつながっています。相談は働く保護者にも配慮して月~金の午後7時までと第2土曜日を設定、通園は2歳から就学前までの子どもたちを平日毎日、親子通園は月2回実施しており、その子に応じた対応を専門の心理士や言語聴覚士、作業療法士、理学療法士などが行ってくれます。視察の日も、少人数での遊びや遊具を使った運動などをしている様子を見ることができました。

ひもにさまざまな遊具を取り付けて、遊びながらその子に合わせた療育ができる部屋が5部屋ある

 発達障がいは、小さな年齢のときは「発達の小さな心配」が気づきの始まりになります。例えば言葉を発するのが遅い、視線が合わない、音に敏感に反応する、こだわりが強い、じっと座っていられない、などその子によって違いがありますが、最初はお母さんお父さんの子育ての悩みとして表れてきます。相談窓口が一本化され、専門家とつながることで子育てをサポートしてもらえることは大きいことだと感じました。しつけの問題として捉えられがちだった発達障がいの子どもの行動について、発達に合わせて適切な療育を受けることで、無理をせずにその子らしく成長し集団生活や社会に適応していけるようになる可能性が広がるからです。
 運動により感覚統合を高める遊び(トランポリンなど)やおはじきのように細かいものを出し入れする遊びを通じての療育、といった説明を聞いていると、子どもにとっていかに「遊ぶこと」が大事かとあらためて思います。発達障がいの増加と外遊びの減少について言及している専門家もいたことを思い出しました(もちろん原因は先天的なものなどさまざまな要因がありますが)。
 今後の課題としては学校との連携や相談後の受け皿の整備などいろいろあるとのことでしたが、センターがあることで子ども時代を一貫して見守りサポートしていくことができ、18歳を過ぎたら障害者地域自立生活支援センターにつなぐことで生涯にわたる支援が可能になります。
 小平でも待ち望まれている機能で、議会でも生活者ネットワーク含めほとんどの会派が必要性を述べています。今回の視察を機に、市が一歩を踏み出すことを期待します。