都議会セクハラやじは、女性全体への人権侵害

2014年7月8日 08時40分 | カテゴリー: 子育て支援・女性・男女平等参画, 活動報告, 議会・議会改革

7月7日東京ウィメンズプラザで開催された「 都議会・性差別やじ問題の幕引きを許さない緊急集会」の様子

 6月の都議会で起きたセクハラやじの問題。みんなの党の塩村都議が、妊娠や出産に関わる子育て支援についての一般質問中に、「早く結婚したほうがいいんじゃないか」「自分が産んでから」などセクシャル・ハラスメント、性差別発言がなされ、ツイッター発信をきっかけに抗議が都議会にも殺到しました。
 前者の発言は大田区選出の鈴木章浩都議が名乗り出て会派離脱をしましたが、ほかの不規則発言(やじ)、出産に関するものも見過ごしてはならない!! との声は大きく、都議会の対応が注目を集めています。 

都議会・性差別やじ問題の幕引きを許さない緊急集会
 今回のことを知ったとき、いまさらながら都議会の質の低さに呆れました。原発都民投票条例の際は、議員席から傍聴席に向かって何かを叫んでいる議員がいるなど、市民との対等性を理解していないのかなと感じました。そして、またまた女性を下に見る時代錯誤的な態度。
 やじは塩村都議個人へのセクハラというよりも、女性全体への蔑視・性差別です。「言い返せなかったのか」という塩村さんへの批判や彼女の個人的な経歴に触れる言説もありますが、問題はそういうことではなく、発言の裏にある女性という性に対する価値観の押し付けです。
 7月7日、この問題を見過ごせないと日頃から女性の人権や男女平等をテーマに活動する人たちが集まり、東京ウィメンズプラザで「都議会・性差別やじ問題の幕引きを許さない緊急集会」が開かれました。急な準備にもかかわらず100人近い人で会場はいっぱい。生活者ネットワークの西崎みつ子都議からは、超党派女性都議による申し入れ、翌日に出した都議会生活者ネットワーク「セクシュアルハラスメント発言に対する要望書」などの報告がありました。 

背景に「女の存在価値は“産む”ことだけ」という価値観
 ほかにパネリストの話で印象的だった言葉は以下のようなものです。
◆今回のやじの背景には「女性の存在価値を“産むこと”のみにある」とする意識がある。   「女は産んで一人前。産んでからものを言え」ということ。(弁護士・後塵の差別をなくす会 中野麻美さん)
◆議長がやじ議員の特定と処分の要求を、発言者が不特定であることを理由に受理しなかったのは大問題。セクハラ、パワハラ、DV、戦時性暴力被害の訴えを門前払いする権力者と同じ態度。(関東学院大学教授 細谷実さん)
◆都議会の会議規則にセクハラの禁止規定を明記すべき。(弁護士、第二東京弁護士会・両性の平等委員長 広瀬めぐみさん)
◆ニュージーランドで70年~80年代に起きていたこと。「日本はまだそんなことやってるの?」と言われる。都議会だけでなく日本全体の問題。(会場から)
 全国フェミニスト議員連盟の陣内やす子さんからは、6月23日に東京都議会セクシュアルハラスメント発言に対する抗議および要請抗議および要請文」を提出し迅速に対応した経過などが話されました。 

自民党幹事長への要望や都議会への働きかけを決定
 会では今後、東京都男女平等参画基本条例の適用や都議会への陳情・請願などを検討し、より具体的な行動を形にしていくことも提案されました。また、都議会議長へ要請文を出すことと、再発防止に努めると談話を発表した都議会自民党幹事長に対話集会への出席を求めることが参加者により合意されました。
 政府は「女性の活用」などと言っていますが、これは保育園をつくるだけでは実現しません。「女性のしごとは産むこと」という意識が根強くあれば、職場の環境改善など社会全体での子育てという発想は絶対に生まれませんし、女性の社会参画、ましてや政治参画はこういう形で邪魔されます。女性都議会セクハラやじを社会問題と捉え、生活者ネットを超えて多くの人とつながりながら声をあげ続けていきます!