秘密保護法への慎重審議を求める意見書を「継続」?!

2013年12月4日 07時45分 | カテゴリー: 活動報告, 議会・議会改革

12月1日に行われた日弁連による新宿駅西口「特定秘密保護法案に反対する緊急街頭宣伝行動。生活者ネットワークのメンバーもかけつけた。

●小平市議会総務委員会では、自公が賛成・反対の意思表示を拒否!
 11月26日から定例議会(12月議会)が始まっています。29日までの一般質問に引き続き、今週は常任委員会に付託された案件の審査が行われています。
 昨日12月3日は総務委員会で議員提出議案「特定秘密の保護に関する法律案に対し慎重な審議を求める意見書提出について」の審査が行われました。この議案には生活者ネットワークも賛同し、提出議員として岩本ひろ子が名を連ねています。
 審査では提出者代表の橋本議員とのやりとりのなかで、ネットの平野ひろみは保護法への懸念を表明しました。政府与党系会派の委員が「国会では慎重な審議がされている」という認識を示したのには驚きでした(質疑打ち切りの緊急動議、強行採決でも?!)。にもかかわらずこの意見書の取り扱いについては継続審査の提案。慎重審議されていると判断するのなら意見書に反対すればよいのではないでしょうか。
  国会では有識者含めた多くの市民の、まさに「声」を無視して、参院でも強行採決をする、という予測がでています。これを踏まえてうがった見方をすれば、継続にして意見書自体を意味を持たないものにし取り下げを目論んだものとも思えてしまいます。
  小平市議会では、全会一致ではない議員提出議案は内容に合わせ常任委員会に付託して審査し、本会議で多数決で一発で決めないやり方をしています。これは話し合いを見えるところで行い合意形成していくことを可能にするという意味で、よい面もあります。しかし、外部的な時間制約がある場合にはデメリットにもなります。
  審査では提出者代表に対して、なぜもっと早く出さなかったかという意見もありました。しかし、今回の場合、国会の状況が見えてきたからこそ、動かなければならなかったという側面もあります。だから、最終日の20日の判断はおいておいても12月3日という時点での意思表示が重要だったはずです。

 審査継続について 
   賛成=市議会公明党、政和会(自民系)
   反対(採決すべき)=生活者ネットワーク、フォーラム小平(民主、社民)、日本共産党小平市議団
   ※みんなの党小平の会、虹とひかり(緑の党)、志政会(無会派・自民党)は総務委員会に所属なし

 ●問題の多い秘密保護法案、慎重審議のうえ廃案に!
 特定秘密の保護に関する法律(以下、秘密保護法)については、私は以下のような疑問をもっています。
◆特定秘密の範囲・定義が曖昧=秘密保護法で指定される特定秘密は、「防衛」「外交」「特定有害活動の防止」「テロリズムの防止」に関する情報ですが、具体的にどのようなものが指定されるかがわからないため、国民が知るべき重要な事柄が闇に葬られる可能性があります。有効期間が30年を超えて60年まで延長できる条文が加わったことで、さらに“将来にむけて”の透明性の確保が失われたことは大きな問題です。今を生きる私たちが将来にわたって検証できないようなしくみは、歴史をつくる当事者である市民と次世代への責任においてつくらせてはならないと思います。

 ◆チェック機能の不在=特定秘密が妥当かどうかを第三者の立場でチェックする機能が必要です。上記に示した4つの特定秘密の対象事項に関わる公文書は膨大です。そのなかで拡大解釈が行われ国民の知る権利が奪われていないかは常に厳しく監視されなければなりません。付則で設置の検討を入れるようですが、具体的に法律に入れ込んで担保しなければチェック機能を果す機関になるのかの審議ができません。政権党である自民党幹事長が誤ったテロの定義をしている事実からも、ますます第三者機関の設置の必要性を感じています。

 ◆すでにある法律の整備で充分=情報漏えいの防止という意味では国家公務員法や自衛隊法でカバーできるものであり,新たに重罰を科す法律をつくる必要はないという指摘もあります。秘密保護法の成立の目的はなんなのか、政府は明確に説明する責任があります。

 ◆国会での審査経過に大きな疑問=この法案には15日間(15日間という短さにも異論あり)で9万件という意見が寄せられ、その9割は反対の意見。にもかかわらず、26日の衆議院国家安全特別委員会の審査では質疑打ち切りの緊急動議を出し強行採決、同日衆院で可決しています。国民無視のこのプロセスそのものに民主主義の危機を感じます。

  法案には国連人権高等弁務官が懸念を表明するなど、国際的にも日本の動きを心配する声も高まっています。市議会として市民の代弁をできなかったことは非常に悔しい思いですが、質疑打ち切りの動議を出すような仕事放棄としか思えない国会の状況も含め、異議の声をあげていきます。

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