もがれた翼「教育虐待~僕はあなたのために勉強するんじゃない」

2013年6月3日 23時54分 | カテゴリー: 子ども・教育, 活動報告

 6月1日、市民グループ「子ども∞幸せ円卓会議inこだいら」のイベント、「もがれた翼『教育虐待』DVD上映&ワールドカフェ」が中央公民館ホールで開催されました。「もがれた翼」は東京弁護士会子どもの人権と少年法に関する特別委員会が製作する舞台で、弁護士さんたちが演じるお芝居です。

ホームページの紹介文によると
 弁護士が実際に事件や相談で出会ってきた、いじめ、学校、虐待、少年事件など、人権にかかわるさまざまなテーマで物語をつくり、子どもの人権について、広く一般市民の皆さんと一緒に考えていこうという演劇イベントです。
 テーマは、その時期に議論としてとりあげてこられたことで、いじめ、体罰、少年事件、少年法「改正」問題、虐待・・・
 実際の事件や事例をもとに物語をつくり、弁護士と公募で集まった中・高・大学生が役者やスタッフとして出演、参加しています。
 毎年上演を重ね、2011年10月現在までで21作品がつくられています。

  ……ということで、1日は昨年の作品「教育虐待~僕はあなたのために勉強するんじゃない」のDVDをみんなで見た後、ワールド・カフェという手法で話し合いをしました。舞台は、難関大学への受験に向けて母親に追い立てられる少年や、家計が苦しくアルバイトをしながら定時制に通う少年、社会的地位の高い父親に勉強のことで追い詰められ家を出た過去をもつ女性弁護士などが登場するお芝居です。
  「子どものため」という思いが子どもを苦しめてしまうこともあるということが、リアリティのあるストーリーとして舞台化されていました。登場する親に共通するのは、親自身が不安を抱えているということでした。子育てには悩みはつきものです。それを本音で語り合える仲間や相談相手が一人でもいれば、気持ちは違ってきます。
 息子を追い詰めたお母さんは実は自分も認められたかった、「充分がんばったよ」という言葉に泣き崩れる場面にはじんときました。そして、シェルターに逃げていったん立ち止まって自分の将来を考えた少年の「後悔だって自分の一部だ」という台詞は、1ミリの間違いも許されないと感じられてしまうような社会への疑問が投影されていて心に沁みました。社会に出るまでの間こそ、たくさん間違いたくさん考える大事な時間です。やり直しのきくゆとりのなかでこそ、人はものを考える力が培えるし、幸福度もアップするのではと思います。
 中学生や大学生、さまざまな年齢の参加者がいて、ワールド・カフェでは子どもの立場になったり親の立場になったり、お互いに考えたり感じたりしたことをゆったりと語り合うことができました。話すこと、聴くことのもつ力をあらためて確認した日でもありました