児童館の運営はいつでも子ども目線で

2013年1月8日 20時15分 | カテゴリー: 子ども・教育, 活動報告

区画整理地内に建設中の小川一丁目地域センター・児童館。この3月にオープン予定。

 

● 児童館の指定管理者選定について活発な議論
 小平市内の児童館は、2009年から指定管理者制度*を取り入れ民間事業者が管理運営しています。最初の指定管理者の選定では5事業者の応募があり、そのなかからNPO法人ワーカーズコープが選ばれ現在に至っています。
 指定管理の期間は初めての民間委託ということもあり、今回は3年間と決まっており昨年新たな募集が行われました。契約はもちろん更新ということもありますが、自動更新ということではなく、期限ごとに議会の議決を経ることになります。今回の新たな選定では5年の期間でワーカーズコープを含め2社の応募があり、㈱葉隠勇進という事業者が選ばれることになりました。
 ワーカーズコープはこの間とても評判がよく、市の直営だったときにはできなかった高校生の利用ができるようになったり、地域との連携を大事にし、私自身もとても評価していました。3年間の実績は充分なものと考えていたので、この結果には当初驚きを覚えたというのが本音です。
 12月3日初日本会議での大綱についての質問や12月9日に行われた厚生委員会の審査では各議員、委員から活発な質問が出されました。特に委員会では、選考審査の内容や選定された事業者の提案、これまでの事業への評価や今後の継続性、新たな事業者の事業内容や運営形態など疑問点や懸念も含めて細かな質問が出されました。生活者ネットワークとしては特に利用当事者である子どもたちに影響がないかに力点をおき審査に臨みました。結果としては、審査自体は公正に行われたこと、現在行っている事業はすべて継続しそれ以上のことを行っていく提案であること、と認められると判断し議案には賛成しました。
 今後はこの3月にオープンする予定の小川町1丁目児童館を含め市内の3つの児童館を新たな事業者が管理運営することになります。㈱葉隠勇進が提案どおりの事業を子ども目線でしっかりと実行していくのか、児童館の設置目的を見失わない運営をしていくのか、働く人への配慮がなされているかなど、厳しくチェックしていきたいと考えています。

 *指定管理者制度=公の施設の管理について民間の力を活用することで、地方自治法に位置付けられている。議会の議決を必要とする。

 ●指定管理者制度のメリットと課題
 この3年でワーカーズコープが地域に築き上げた功績は大きく、民間委託は費用削減ということではなく直営ではできなかった成果を残し間違っていない判断だと確信しています。しかし、今回の件を通して指定管理者制度は制度的にいくつかの課題があることも再確認しました。特に以下の3つが懸案事項です。
 ひとつは事業の継続性の問題、ひとつは小平での事業実績をどのように指標化し評価反映するか、ひとつは働く人の視点での雇用の継続性です。ひとつめは引継ぎの徹底によりある程度クリアできますが、今回の児童館のように来る子どもたちにとって人が変わる問題をどう解決するかが課題として残ります。ふたつめは評価表の工夫や選考委員の選定の仕方などで改善が図れると考えます。3つめはやはり公契約のしくみづくりでしょう。この3点は今後、研究し提案していきたいと考えています。

 ●本会議での討論のこと
 今回の議会審査では非常に残念なことがありました。委員会審査で反対があったのですが、手違いにより討論(反対・賛成の理由を述べること)がなかったのです。小平市議会では慣例で賛否が分かれた議案について討論を行っています。委員会では賛否のみを述べ、本会議で賛否を取るときに会派ごとに討論をするのが通常です。
 今回は委員会での討論はありませんでしたが、議会全体として市民への説明責任を果すためには本会議での討論は必要と考え、議会運営委員会で討論すべきと提案しましたが実現には至りませんでした。委員会には傍聴者も多く関心の高い議案であったにもかかわらず、本会議では何の討論もなく挙手となったのは残念です。