防災体制には自治体連携も必要 ~都立小金井公園を視察

2012年10月24日 02時04分 | カテゴリー: 活動報告, 環境・まちづくり・行政

 

便座とテントで完成したマンホールトイレ

10月23日、生活者ネットワーク多摩北エリア会議のメンバーで公園の防災と災害時の給水体制についての視察のため小金井市に行きました。都立小金井公園は、小金井市、武蔵野市、西東京市、そして小平市の4市にまたがり、昨年は東京都と4市合同の防災訓練も行われました。この公園は防災公園で、指定管理者である公益財団東京都公園協会の小金井公園センター長と東京都西部公園管理課長・工事課長による説明と案内を受けました。

この穴にマンホールトイレを設置する。公園内に6箇所102穴

 

あいにくの雨のため防災トイレの組み立ては室内で行い、その後公園内のトイレに備蓄されているトイレセットを見学、実際にマンホールを見学しました。公園内にはそのほかにソーラー照明・誘導灯、かまどベンチなどが設置されています。

 都民の憩いと緑地保全としての役割に災害時の救助・支援・復興の拠点として整備されたのは阪神・淡路大震災の後。大型車両が入るように出入り口と園内道路を整備し、上記のような防災設備も整いました。屋根のある建物がほとんどない大規模公園であり、避難所というよりは大地震後の支援物資の集積や消防・警察・自衛隊など救援部隊の待機場所といった役割が大きいと感じました。各市との連携は4市情報連絡会ができているとのことですが、市が東京都への意見を言いやすい体制づくりが必要と感じました。

梶野浄水場前にて(左が日向、右は平野ひろみ市議)

 続いては、重要なライフラインである水道が断水した際に、非常用給水口からポンプで水をくみ上げ、蛇口から取水できるようにする拠点訓練を梶野浄水場で見学しました。水道の東京都への一元化により、浄水場の鍵を開けて水を汲むまでは東京都、給水所としての運営は市が行うことになります。

ポンプを給水口に投入

 

 

鍵を開けポンプで汲み上げるのは訓練をしていないと難しいと感じました。セキュリティの問題もあり、東京都では緊急時の給水のためのスペースを区分けし簡単に給水できる方式に整備したり、消火栓の活用の検討をしているとのこと。わが家に近い小川浄水場は既に区分化工事を終えているという情報を得ました。都と市の連携がうまくいっているかチェックが必要です。

ホースで非常用蛇口に接続

 3つ目の見学は小金井市立梶野公園。ここは防災機能を兼ね備えた公園で、手漕ぎの井戸はマンホールトイレに連動するしくみになっています。公園を再整備する際に市民によるワークショップで計画をつくり、現在は公園の管理・運営も4つの市民団体が入るサポーター会議が担っています。いろいろな面で興味深い公園でした。

手押しポンプ。荷物があるのでやりにくかったが、そこそこの力で動く

 

多摩地域で大地震が起こったときには、それぞれの自治体での備蓄や避難所運営ももちろんたいせつですが、帰宅困難や長期間となったときの支援体制には近隣自治体との広域連携や東京都との連絡が重要になります。水道の浄水場は市境では隣接する市にある場合もあります。地域防災計画の見直しは、東京都から小平市という上から下へのつながりというよりも、市から都、市同士という下から上と横のネットワークという視点を持つ必要があるといえます。

座っているのはかまどベンチ。小金井市梶野公園にて