性暴力救援センター・大阪(SACHICO)を視察

2012年9月14日 16時36分 | カテゴリー: 子育て支援・女性・男女平等参画, 活動報告

 

ウィメンズセンター大阪の前で

8月26日、ウィメンズセンター大阪と性暴力救援センター・大阪(SACHICO)に視察に行ってきました。性暴力は決して許してはいけないものですが、ややもすると「そんな時間に外出しているから」とか「一緒にいたのだから…」など加害者よりの目線で誤った見方をしてしまう風潮が根強くあります。また、刑法では強制わいせつや強姦は被害に遭った人が、警察に告訴しなければ、裁判の対象にならない「親告罪」であり、そのことが性暴力を「犯罪」にするのを大きく妨げています。
 誤解や偏見による2次被害も多く、からだと心を深く傷つけられた女性を救援・支援するためには、家族や友人の助けだけではなく医療や心理、法律の専門家のサポートが必要になります。何よりも、まずは性暴力で怖い思いをし傷ついたことを誰にも言えず苦しんでいる女性が、安心して相談できる場所がなくてはなりません。
 SACHICOはSexual(性) Assault(暴力) Crisis(危機) Healing(治療) Intervention(介入) Center(センター) Osaka(大阪)の頭文字をとった愛称で、2010年4月に心ある医師、法律家、カウンセラー、支援者たちによって開設されました。立ち上げの前身となったウィメンズセンター大阪のスタッフを中心に24時間体制の電話相談を受けると同時に、産婦人科医が待機する体制は緊急時にも対応できる心強い場です。電話相談は2011年度実績でのべ3372件、来所者数はのべ615件来所人数は445人にも上ります。
 平均すると毎日必ず最低一人は性暴力の悩みで阪南中央病院の中にあるセンターに足を運ぶ人がいらっしゃることになります。相談しようと決断した女性は氷山の一角に過ぎず、全国に同じような悩みで苦しむ女性がいると考えると、性暴力は放置していい問題ではないことは明確です。
 たとえばお隣の韓国では性暴力被害者を支援する法律が整備され、ワンストップの支援センターが全国にありますが、日本にはまだそういった制度がなく、 SACHICOはまったくの民間立(支援員はボランティア)で今までのところ公的な資金支援は一切ありません。「性暴力を許さない地域社会」を女性たちの声でつくり上げ、私たち女性議員は被害者支援の活動に対して資金的援助を含めたバックアップができるしくみづくりを働きかけていかなければならないと考えています。

SACHICOが入る阪南中央病院

 80年代に「自分たちのからだのこと」を自ら語り合うことから始まったウィメンズセンター大阪の活動がSACHICOにつながっています。今回は、両方でお話を伺いましたが、「私のからだは私のもの」の声を貫き通している女性たちのしなやかな強さに心打たれました。
  私も小平でDV防止の市民活動をしています。小さなグループですが、「暴力を許さない地域社会」の実現のため粘り強く行動しようと思いました。力をいただいた視察でした。