政策提案できる議会をめざして

2012年7月10日 11時52分 | カテゴリー: 議会・議会改革

議会基本条例制定に向けて特別委員会で話し合いをしています

●会派・党派を超えて
 議会改革調査特別委員会では、現在、議会基本条例の制定に向けて話し合いを行っています。最近の委員会での話題で重要だと感じているのは「会派や党派の違いを超えて議会総体としてどう力を発揮していくか」ということ。
 住民の顔が見える基礎自治体では、それぞれの議員に地域課題は明確に見えています。その課題を解決するために各議員が知恵を出し合い話し合うのが本来の議会の務めです。つまり、「政策を提案できる議会になること」が市民に役立つ議会としての重要な要素ということです。こう書くとあたりまえのことなのですが、それぞれの議員や会派としての政策提案は行っていても、議会としては現状は市長提案の審査や決算・予算の認定のみにとどまっているという感は否めません。
 議会が行う政策提案には立法機関としての条例制定がありますが、議会が行える政策提案はそれだけではありません。たとえば福島県会津若松市議会では、年2回行われる市民の意見交換会で出された意見(毎回200以上)を広報公聴委員会のメンバーが7つのテーマに分類・整理し、それを議会全体で4つの分科会に振り分け問題分析し政策立案しています。これにより市財政の持続可能性、ごみ減量化、溢水対策などの提言を実際に市長に提出しています。

●会津若松市議会での政策形成を視察
 7月4日に視察で会津若松市を訪れ議長から直接話を聴きました。「国の政治をそのまま市議会に持ち込むのはおかしい。市レベルで見える課題はそんなに違いはない。会派を超えて考えるのは当然」という主旨の考えを明確に述べ、議会を変えていこうという本気度が見えました。(⇒写真上は会津若松市議会議場にて。下は傍聴席から見た議場。昭和12年建設の格式高い庁舎のなかにある。建物は古いが議会は最新の試みをしている)
 小平市議会では議会改革調査特別委員会としての基本条例素案を作成するために作業部会を立ち上げ、今後はその案をもとに委員が議論を重ねていく予定です。作業部会では、まず手始めにメンバーがそれぞれ私案を作成しました。私も部会の一員として「市民にひらかれた議会=公開と参加」「議論し政策提案する議会」をコンセプトとした案を提出しています。
 特別委員会では基本条例に盛り込む10の柱を決め、そのなかにも「政策形成機関としての議会」が取り上げられています。会派・党派を超えて提言できる議会になるためには何よりも「議員同士が自由に議論しあう」場が大事です。議会総体としての意見を力関係で決めるのでは民主主義は成り立ちません。

●小平らしいやり方で
 小平では請願や議員提案の意見書に関して、全会一致でない場合にはすぐに多数決で決めず委員会付託し審査の中で話し合いをするという方法をとっています。この方法はタイミングを逃してしまう面はありますが、合意形成の方向を模索するとして他自治体の議員から評価されている面もあります。小平らしいやり方で議会改革を進めていくこともたいせつだと感じています。
まずはいま話し合われている議会運営委員会の公開を実現し、開かれたプロセスで議会改革を進め「議会全体として政策提案できる市議会」をめざしていきたいと考えます。