「子どものため」を多方向から考える

2012年3月22日 23時44分 | カテゴリー: 子ども・教育, 環境・まちづくり・行政

冷房設置の問題について

(写真は3月15日に行われた事故再現型自転車教室の様子。来年度から市内中学校で実施予定)
 強風の吹く日はあるけれどまだ北風、春一番が待ち遠しい日々です。2月28日から始まった小平市議会3月定例会は、予算特別委員会の審査を終え最終日の27日を待つに至りました。
 13日には総務員会で2011年度一般会計補正予算(第4号)が審査されましたので、その件を報告します。今回の補正予算は歳入歳出それぞれ8億4900万円、補正後の2011年度の小平市一般会計の予算規模は608億9600万円になります。大きかったのは人件費1億7500万円の歳出減、これは育児休業等による給料・手当・共済費のマイナスです。それから、目立ったものとしては小川駅西口地区再開発事業の計画遅延や都市計画道路の用地購入や工事延期によるものなどで歳出減がありました。

 取り上げたいのは小・中学校の冷房についてです。冷房については最近の猛暑をうけ、子どもたちの学習環境を整備するために当初予算で中学校全校の設計・工事費と小学校の設計が計上されていましたが、国の補助金が東日本大震災の復興を優先する関係で実際の設置工事は見送られていました。生活者ネットワークとしては、子どもたちに暑さをがまんすることはもちろん強要できませんが、いっぽうで過度の冷房による健康上の問題もあり、成長期には汗をかくことで身体が出来上がってくる面もあることや地球温暖化防止の観点からも、冷房導入後はきめ細かな温度設定がきでる使用基準づくりなど運用面での配慮を言い続けてきました。
 今回、国の補助金のめどがつき来年度になると使えなくなる可能性があるという理由で、小学校10校の設置工事などに5億7500万円が増額補正されました。予算書ではほかの改修工事と一緒に数字が計上されていることから、総事業費について質問し小・中学校の冷房導入にかかる総事業費は補正後17億6765万円になることがわかりました。(うち市の独自予算は起債も含めて11億2550万円、事業費全体の63%、端数処理あり)。
 これまで、35℃を超える中での授業も何日かあり冷房の必要性は認めますが、都立高校などでは過剰な冷房にひざかけを用意して授業に臨む子どもがいるなど本末転倒な状況も起きています。教室によって日当たりは違いますし、緑のカーテンの有無などの環境によっても室温は違い、冷房の使い方も変わってくるでしょう。そして、今年の夏は原子力発電所の稼働に関わる重大な政治決定の前にさらに節電が言われています。
 委員会審査ではほかに、使用基準の策定と環境対策推進本部の開催予定について質問しました。対策本部は地域エネルギービジョンに位置付けられ、温室効果ガス排出削減や再生可能エネルギー導入の目標値など具体的施策を庁内で調整する場です。今回の冷房はガスを使用する予定とわかりましたが、冷房の導入に伴いCo2の排出も大きく増えます。担当課は試算していましたが、環境部や節電に取り組むエコダイラ・オフィス計画を担う総務部など庁内連携は進んでないことが伺われました。
 繰り返しますが、だから子どもにがまんということではありませんが、健康の問題、脱原発、温暖化、すべて子どもたち自身の将来に大きく関わることです。市は非常に積極的に冷房導入に向け動いてきました。巨額のお金が動き市債も増えます。冷房設置については、震災前から電力会社含め各事業者も注目していました。「子どもたちに必要」の一言で片付けずに、子どもたちの将来のために多方向からチェックをしていきたいと思います