自然エネルギーへの転換は不可能じゃない

2011年4月4日 08時46分 | カテゴリー: 活動報告

田中優さんの講演から

 東京では暖かさ・寒さの繰り返しですが、少しずつ春めき花々も咲き始めました。花見の自粛を言う人もいますが、花見=酒盛りのドンちゃん騒ぎとは限らず、節電も含め市民の心の中には状況に応じて自制する気持ちがあるはずだし、花を愛で季節の移り変わりを喜ぶことは生を喜ぶことにもつながり、悪いことではないはず。東京の人が心に潤いを持って被災地を支援・応援することもたいせつだと思います。
 いまだ行方がわからない方も多く、避難生活の長期化も免れないなか、それでも被災地の方々や原発事故で避難している方たちは目の前の生活を明日に向け少しずつ動かし始めています。花を見るたびに、被災された方々の生活に花々が戻ってくるような日が戻ることを願わずにいられません。
(写真はあるお宅の庭先の桜草。了解を得て撮影しました)

 3月11日の地震と津波は自然の威力の大きさを私たち人間が図り知ることができないことを突きつけられました。緑や水や大地は、ふだんはやさしく私たちを癒してくれますが、同時に強く大きなものでした。だからこそ、人類は自然への畏怖の念を持ち謙虚であることも忘れずにと、努めてきたのだと思います。
 私はすべての新しい技術を否定はしませんが、やはり原子力は人間の手に余るものであり便利さと引き換えにはできないものであることを痛感しました。現場で命がけの復旧をしている作業員が抱えるリスクも電力消費者である私たちに関わることです。
 生活者ネットワークは脱原発を唱え続けてきましたが、東京に住み電気を使う者の一人として、そして現実問題として原子力発電所の建設を止められなかったことを受け止め、他人事としての批判でなく自らの問題としてしっかり考えたいと思います。福島第1原発の電気は地元の人たちではなく私たちの住む東京に送電されていたのです。
 奇しくも震災前の3月5日、小平・生活者ネットワークの集会で「経済から環境問題を考える」と題した田中優さんの講演で、原子力発電所がなくても自然エネルギーでコスト的にも技術的にも電力をまかなえるのだということを具体的なデータや事例とともに聞くことができました。あとはしくみ、つまり政策決定の問題です。そして、政策=政治の意志とは私たち市民が自ら示すものです。
 いま生きる私たち、そして子どもたちの未来を脅かす原子力から自然エネルギーへの転換をいましなければ、大きな負の連鎖を残してしまうことになるという思いでいっぱいです。
 田中優さんの講演の電力に関する部分を抜粋して要録をまとめました。田中さんの確認とご了解を得てアップします。原発は不安だけれど原発がないと電力供給はどうすればいいの?と考えている方たちと情報共有していければと思います。
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