【政策⑭】生活道路をコミュニティの場にするなど、車優先の道づくりから歩行者優先の道づくりに変える

2011年3月6日 11時04分 | カテゴリー: 環境・まちづくり・行政

住みごこちのよいまちをつくる その5

 私が子どものころはよく家の前の道路で弟と、時には親も一緒にキャッチボールやバドミントンをして遊びました。三輪車を乗り回した記憶もあるし、昭和40年代の古きよき時代と言ってしまえばそれまでですが、住宅街の道路は遊び場や井戸端会議などコミュニティの場になっていた面があります。
 そのころは同時に交通事故の怖さも言われ始めたころで、後の自動車産業の振興は目覚しいものでした。完全な車社会となり安全への意識も変わった今、昔に戻ろうと言う気はまったくありませんが、そろそろ車優先のまちづくりを見直したほうがいい気がします。
(写真はNPOフェスタで市民グループが招待した立川の自転車タクシー。こんな乗り物が安全に走れる道路にしたいものです)
 
 これまでの車社会では、たとえば自転車が歩道に追いやられ結果歩行者が危険な目にあったりと本末転倒なことが起きています。2008年の道路交通法改正で自転車は基本車道ということになりましたが、小平でも車道が狭くとても自転車が安全に走れそうにもない道路も多く、いかに車のための道路づくりがされてきたかを身にしみて感じている方も多いのではないでしょうか。私は市役所に行くたびに庁舎と駐車場への導線や玄関前の車止めなど、まさしく「車優先」の発想の設計だなといつも思います。自転車を停めて玄関に行くまでに駐車場に行く車が通る「車道」を渡らなければならないのです。
 もちろん、自動車は現代社会になくてはならないものですし無視はできません。幹線道路は歩車分離を確実に行い、できれば自転車専用レーンをつくって歩行者・自転車いずれも安全にできるようにし、住宅街の生活道路は進入する車の導線やスピード制限を考え安全性を確保しながら「コミュニティとしての道ばた」を再生していきたいものです。
 かつて議会でも上水本町の住宅街の通行止めに関する請願が近隣住民から出されコミュニティとしての道路の確保という発想での市民の声が寄せられました。海外ではゾーニング(交通規制による区分け)で道路を一時的にひろばにして住民が集うおまつりをするなど楽しい発想で道路の活用がされている事例があります。小平でも例えばあかしあ通りの市民まつりがそうですし、商店街の歩行者天国はこの発想です。
 高齢者や障がい者、小さな子どもを連れた親などにとっては自動車は移動手段として必要ですからコミュニティ・タクシーの拡充など、公共交通を新しい発想で見直し整備していくべきと思いますが、反面では人口減少社会、経済の転換期を見据えて脱車社会の発想で「道ばた」の活用を考えたいと思います。
 夏は道ばたに縁台を並べて夕涼みもいいですし、かつてのような屋台の復活も商店街の活性化につながるかもしれません。車でなく歩いて行ける商店街にしたことで再生した商店街の事例もあります。車が最優先でなく、人の暮らしを優先する発想で道路政策を考えていきます。