介護保険の議案が3本

2009年3月22日 23時26分 | カテゴリー: 議会・議会改革

厚生委員会の報告

 3月10日は、厚生委員会でした。付託された議案は、以下の3件でした。

①議案第3号 平成20年度小平市介護保険事業特別会計補正予算(第2号)
②議案第15号 小平市介護従事者処遇改善臨時特例基金条例
③議案第16号 小平市介護保険条例の一部を改正する条例

 ①については、保険給付額が当初の見込みより下回ることなどによる予算の調整です。気になったのは、居宅介護サービス給付の減です。訪問介護が減っていることが理由ですが、住み慣れた自宅で少しでも長く暮らし続けるためには食事の支度や買い物などちょっとしたことの補助が必要です。これまで、こうしたことはほとんどが家族、中でも女性が担ってきました。家族を看る愛情には変わりなくとも、仕事に出かけることによる日昼独居や高齢者だけの家族による老老介護など時代の変化による介護者の変化は免れません。男性の介護者も全体の約3割となっています。
 介護保険では、同居家族がいる場合には、身体介護は受けられるが生活援助サービスは使えないことになっています。しかし、家族のありようはさまざまで単に「同居家族」という4文字でその多様性を表すことはできません。厚生労働省は、一律に判断することのないようにと都道府県を通じて各市区町村に伝えてきていますが、柔軟な制度運用をするかは、いかに自治体が事業者や利用者とていねいなコミュニケーションをとっているかにかかってきます。適正化の名の下に、必要なサービスまでプランから外れていくことのないよう、気にかけていきたいと思っています。

 ②は、4月から介護事業者への介護報酬が全体で3%アップすることに対し、保険料の上昇を抑えるために国からくる8000万円の特例交付金を基金にするための条例です。介護報酬アップは結局は保険料上昇を前提としており、またこの交付金も今後ずっと保証されるものではないということがわかりました。国は、交付金を出すことで上昇を抑えることを広報するようにといってきているようですが、③で触れるように小平の場合、介護保険料の設定はこの基金だけが要因ではないので、いったい何を目的とした広報なのかよくわかりません。この交付金は①の補正予算の中に含まれています。

 ③は、第4期の介護保険料の値下げと所得階層の変更のための条例改正です。これまで積み立ててきた介護給付費準備基金と介護従事者処遇改善臨時特例基金の取り崩しにより、介護保険料を100円値下げします。取り崩しは、準備基金が5億8000万円、処遇改善の基金が7000万円です(8000万円のうち1000万円は広報費)。これを今後3年間で取り崩していきます。つまり、これまで集めた介護保険料のうち余った分を保険料値下げという形で保険料を払っている市民に還元するということです。この改正があるので、②の基金についての広報を単独でするのは難しいし、あまり意味がないように思います。するのであれば、準備基金のことと合わせて小平市の状況をていねいに市民に説明するべきで、国は内容にまで立ち入るべきではないと考えます。
 介護保険制度が始まり、10年。厚生委員会ではほぼ毎回、介護保険の話題が出ます。まだまだ制度としては道の途上で、よい制度にしていくためには地域からの実感を国に伝えていくことが大事だと思います。物や道路をつくるのとは違い、介護は「人」が相手です。制度そのものに地域での柔軟な運用ができる幅を持たせてほしいとしみじみ思います。
 
 さて、明日は3月議会の最終日。その合間を縫って、市民と政治をつむぐ会の平野ひろみさんと小平市内を走り回っています。介護の現場の生の声を知っている平野さん。ぜひ頑張ってほしいと思います。