家庭での省エネも大きな力に

2008年6月30日 01時22分 | カテゴリー: 環境・まちづくり・行政

でも国や自治体でのしくみづくりも大事

 周年行事の省エネゲームはとても楽しいものでした。グループごとに、決められた予算の範囲内で一軒の家の家電や車を買い替えて、10年間でどのくらいのC0₂排出量の削減や電気・燃料代金の節約ができるかを競います。
 あまり詳しいことを書くと、今後ゲームをするかもしれない人へのヒントになってしまうのでやめておきますが、買い替えのメニューには省エネ家電や燃費のよい自動車のほか、太陽光発電システムやソーラー温熱給湯などなどがあります。みんなであれこれと意見を出し合い、予算と相談しながら電卓をたたいてプランを決定するのは楽しく、あっという間に2時間がたってしまいました。
 ゲームのあとは、足元から地球温暖化を考える市民ネット・えどがわの山崎求博さんから足温ネットの設立の経緯や活動についての話を通して地球温暖化防止のために何ができるかを伺いました。国の政策は意識啓発が先行し実効性が伴っていませんが、地域性を活かした市民レベルでのこれだけの実践的取り組みができるのだと、まさに足元からの対策に改めて感じ入りました。
 いくつもの話のうち面白かったのは、例えば江戸川区の全世帯が冷蔵庫を省エネタイプにすることで1年間に減らすことができる電力量は、発電所1基分に相当する。とすれば、家庭レベルの省エネで発電所を新たに1基つくることに匹敵するエネルギー対策になるというもの。足温ネットではこれを節電所と呼んでいます。この発想は決して絵空事ではなく数値化されており、ドイツではすでに定着した考え方だそうです。
 ゲームでは、家庭での投資で生活レベルを落とさずに10年間で約4割ものC0₂排出量削減が可能という結果が出ました。京都議定書の目標は6%。本気で取り組めば実現可能なのは明白ですが、排出量は減るどころか増えています。
 お話では、現在のC0₂排出量は産業によるもの(エネルギー転換=発電所ほぼ3割、工場ほぼ3割、運輸ほぼ2割、業務ほぼ2割)で家庭からは5%という事実もわかりました。その意味でまず何より国レベルのしくみづくりが急務ですが、一律のもので全国をカバーしようとするのではなく、地域の気候や風土・気質にあった対策を地域ごとにつくっていくことが大切という話はとても説得力がありました。