放射能を海に流すな!

2008年1月30日 01時34分 | カテゴリー: 環境・まちづくり・行政

 1月27日の日曜日、日比谷野外音楽堂に約2000人の人が集まりました。青森県六ヶ所村にある再処理工場の2月稼動を止めようと願う人たちです。私も生活者ネットワークの仲間たちとともに参加しました。
 昨年11月12日に「六ヶ所村ラプソディー」の紹介でも書きましたが、六ヶ所の工場は原子力発電所の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出すものです。このプルトニウムを再び原発に再利用するということですが、原発の原料はウランが97%で、プルトニウムはたった3%です。世界でのプルトニウム利用はほとんどが核武装のため。核の非保有国である日本でそもそもプルトニウムは必要ないのです。なのに11兆円もかけてこの事業を進めるのはなぜなのでしょう?
 そしてこの工場は、動き出すと電子力発電所が1年かけて出す放射能をたった1日で海や空気に流します。

 ステージからは次々にメッセージが送られました。アースデイに参加したことを理由に、ある電力会社がスポンサーだった番組のレポーターから降ろされた女優さんは、「テレビはすべてを伝えません。自分たちで本当のことを伝えなければ」と語りました。
 「どうして都会の人たちが使う電力のためにわれわれの海や空が汚されなければならないのか。再処理工場が安全だというなら、東京湾沿いに工場をつくって隅田川にでもどこにでも処理物を流せばいい」、色とりどりの大漁旗とをもって参加してくれた各漁協を代表して語った漁師の方の声が胸に残りました。海の命を私たち都会の人間に食べ物として届けてくれる人たちです。
 ほかに海を愛するサーフライダー、海洋学者、そしてミュージシャンのサンプラザ中野くんも応援に駆けつけ「大きな玉ねぎの下で」と「ランナー」を熱唱しました。坂本龍一さんのstop−rokkashoムーブメントにコミットしている人たち、それから国会議員の大河原雅子さん、保坂展人さん、川田龍平さんの姿も。
 寒風吹きすさぶなか、1時から3時までのステージメッセージを終え、一行は東京駅までのパレード(昔はデモといったかな?)。休日の銀座は人も多く、不思議そうな顔をしてみている人もいましたが、「なに?」と関心を持ってチラシを受け取る人や「がんばって」と声をかけてくれる人もいました。

 再処理工場の問題は、いつのまにか建設にかかわる事業や工場内で働く人々など地域経済にとってなくてはならないもの、そんな言い方で本質的な議論に置き換えられてしまっています。確かに経済は重要な問題です。でもいっぽうで、岩手県葛巻町のように、自然エネルギーで町おこしをしている田舎もあります。国が本気で都会中心でなく国全体を豊かにすることを考えてくれないと、エネルギー問題だけでなく地方の問題は解決しないんじゃないかと思います。