12月議会の一般質問②

2008年1月14日 10時43分 | カテゴリー: 議会・議会改革

「子どもがのびのびと育つための安全対策を」
 子どもが成長する過程では、親は子どもが学校に行く途中で交通事故にあわないか、遊んでいるときにけがをしないか、など心配をするのは当然のことです。最近は犯罪から子どもを守ることに注目が集まっていますが、これも昔から子どもの危険を回避するために親を含め大人が気にかけてきたことです。
いっぽうで、おとなの目のないところでお友達とふざけたり笑ったりしながら、思い切りからだを動かして遊びきる小学生時代も、心身の成長・人格形成にとって不可欠なものではないでしょうか。
 行政が子どもを犯罪から守るための安全施策は必要なものとは思いますが、その際は子どもの成長・人格形成を充分に考慮し、適切と思われる方法を導入する責任があります。この視点に立って以下のとおり質問しました。

子どもがのびのびと育つ環境をつくるという視点に立ち、登下校や放課後をはじめ子どもの安全を守るための取り組みについて、市や教育委員会はどのような基本方針で考えているか。

【答弁】小平市としては、地域社会全体で目を配り、犯罪を発生させないまちづくりに努めることが重要と考えている。教育委員会としては「地域で育てようすこやかな子ども」を合い言葉に、学校と地域が連携して子どもの成長を助けていくという方針にもと、安全への取り組みも行っている。
⇒私も子どもを育てている最中であり、親が子どもを心配する気持ちは痛いほどわかります。しかし、行政が安全対策をとるときは、親の感情だけではカバーできないものを客観的に分析して判断することが必要です。市や教育委員会の安全対策は評価できるものであり、この方針に沿った具体的施策を実施するべきです。

小平市内の全児童・生徒を対象とした継続的な安全対策にはどのようなものがあるか。

【答弁】全小・中学校に防犯カメラ、さすまた、催涙スプレー、警察に緊急通報できるシステム「子ども110番」を設置。また、全小学校に警備員のパトロール「スクールガード」を配置している。また、学校・教員による点検・指導のほか、セーフティ教室や安全マップつくりを行なっている。
⇒このような機器やシステムによる対策以外にも、自分の身を自分で守る意識を育てるCAPのような安全プログラムの実施、また性犯罪の加害者を作らないための性教育の充実や児童ポルノへの対策なども必要です。対処療法だけではなく、子どもを狙う犯罪を根本的になくす対策が求められます。

7700万円の税金を投じて、小平市で行われる国の実証実験「地域児童見守りシステムモデル事業」には、現時点でどのような課題が考えられるか。

【答弁】モデル事業の開始が9月からであるため年度内実施のための計画の調整に手間取っていることが課題。
⇒この事業は、子どもたちがスイカのようなカードを持ち、登下校時にピッとリーダーにかざして、その時間を親のケータイやパソコンにメール配信するというシステムを試すものです。メリットもありますが、多くの課題もあり、子どもへの影響を冷静に判断するべきです。課題には①子どもの登下校時間のメール配信にどこまで防犯の有効性があるのか、②個人情報の扱い、③SNSにより犯罪情報を共有することへの危惧、④結果的に子どもの行動を規制・管理することになりかねない、⑤小平市で実験されるシステム固有の課題として子どもがリーダーにかざずたびに何度でもメールが届いてしまう、などいくつかあることを指摘しました。事業者であるNTT東日本に支払われる7700万円の具体的内容は確かめるべきものもあります。事業の実施主体である協議会が行なう外部有識者評価委員の選考に、教育委員会としての意見を主張してほしい旨要望しました。