財政の基礎を学びました

2007年5月30日 07時49分 | カテゴリー: 活動報告

 5月25〜26日の2日間、多摩住民自治研究所主催の講座「よくわかる市町村財政分析」を岩本ひろ子と一緒に受けました。会場は国分寺の労政会館。私たちはたまたま会場が近くでしたが、遠くは九州から泊りがけで受講する人もいて盛況でした。
 講師は大和田一紘さん。テキストにもなった『これならできる市町村財政分析』(自治体研究社)の著者で、国立市で市民による『財政白書』が作成されるきっかけになった勉強会の講師です。
 2日間で10時間の講義は地方議会の議員が主な対象者でした。分権時代にふさわしい自治体財政運営をめざすために、三位一体改革の前後の変化を学びながら自分のまちの財政状況を分析する実践講座です。行政(首長)に集中している予算編成権を立法(議会)でどう修正していくか、地域課題にむけての提案を「お金がない」という一言で終わらせないためにも、議員が決算カード(自治体財政の決算状況を1枚にまとめたもの)から基礎的なことは読めるようにという主旨です。
 実際に自分のまちの20年分の決算カードを見て、財政の弾力性を知るための経常収支比率や、普通地方交付税の交付・不交付を決める財政指数などの意味と算出方法、歳入・歳出構造についての基礎的な説明や分析の仕方等々を実践しました。小平市の財政は深刻に悪化した状況ではないけれど、決して良好な状況でもないということを自分の目で確かめることもできました。

 そんななか、とても面白かったのは、特別な地域資源がなく産業的にはマイナス要因が多くても財政運営が良好な自治体は、明確な都市像を持っているという話。具体例としては宮崎県綾町「農業にお金を使う=有機農業のまちに」、北海道真狩(まっかり)村「教育にお金を使う=全国唯一の村立高校」などが挙げられました。これは、まちづくりの視点を持つことで、単なる「経費節減、切り詰め」ではない前向きな財政運営がなされることの結果だろうと思います。
 夕張市の決算シートも見ましたが、大和田さんの言った「夕張が失敗したのは、国のほうを向きすぎていたから」という言葉がとても印象深く残っています。