働くことも分かち合う

2007年4月14日 10時03分 | カテゴリー: はたらく

 子育てをしながら仕事を続けるのは、特に子どもが小さいうちはとても大変です。私はフリーランスで仕事をしているので、自分でももっと時間がとれるかと思っていました。しかし、現実は甘くない。締め切りがあれば逆に土日や祝日、夜中であろうが関係なく仕事は押し寄せてきます。
 現在私は、校正の仕事のほか、取材をして文章を書くライターの仕事をしています。これまでに、社会福祉法人の専門誌、保育専門誌・保育学会機関誌、厚生労働省関係の団体が発行する子育て支援や女性の健康の冊子類、健保組合の会員向けの子育て雑誌の女性の健康ページの連載などを手がけてきました。ほかに大手新聞社系列の小学生向け、中学生向け新聞で、ケータイやインターネットを使う際のマナーやルールを伝えるサイバーリテラシーの連載をチームの一人として担当していました。大手出版社の育児書や教育雑誌の取材、就職雑誌、企業の社史……ほんとにいろいろやったという感じです。
 仕事は複数のものが同時進行することも多く、ときには忙しさに目が回ることも……。それを救ってくれたのはパートナーの協力と子育て支援サービス、友人の助けのほか、「ワークシェアリング」という発想でした。

 すべての仕事ではありませんが、あるベテラン編集者を中心に女性がゆるやかにチームを組んでひとつの仕事を一緒にしていたのです。子育て中のライターも多く、お互いの事情を汲み取りながらリーダーを中心に仕事を振り分けてひとつの冊子を作り上げていくというやり方です。
 それでも忙しいことには変わりなく、仕事を自分の責任で最後まで仕上げる厳しさとは常に面と向かっていましたが、気持ちの面ではとても支えがあるという感じでした。この仲間と子育てと仕事を続けることの悩みや喜びを本音で語り合えたことも力になりました。
 でも、子育て中の時間のロスが「負け」の材料になると、一瞬たりとも気を抜けない状況で働いている女性もたくさんいると思います。
 勝ち組、負け組の発想からは、体力・気力が人並みはずれて高い特別な女性しか子どもを産んだ後も男性並みに働くことは難しいということになります。そういうイメージがあるからこそ、子どもを産んだら仕事を辞める、あるいはひとり目は頑張ったけど二人目のときには辞めたという女性も出てくるのではないでしょうか。
 私も本当につらい時期もありました。ワークシェアリングは確かに効率の面では若干落ちる面もあります。しかし、「働き続ける」ためにはとても有効な方法です。
 少子高齢社会を迎え、高齢者や女性も働きやすい労働環境をつくるためには、企業も「仕事を続けられる」というメリットのためにワークシェアリングを真剣に考えてほしいと思います。