認定子ども園は子育て支援の試金石

2007年3月30日 19時01分 | カテゴリー: 子育て支援・女性・男女平等参画

●数を増やすだけでなく質の高さを保つ 
 「幼稚園に行ってるの?」「ううん、保育園」
子どもが小さいころ、こんな会話によくなりました。現在の小平市ではアットホーム事業などにより、幼稚園での預かり時間延長が行われるようになりましたが、それ以前は子どもが幼稚園か保育園かは、親の事情ではっきり分かれていました。
 つまり、共働き家庭の子は保育園(厚生労働省管轄)、そうでない親の子は幼稚園(文部科学省管轄)です。保育園、幼稚園の定義や条件にはもっと細かいものがありちょっと乱暴な言い方ですが、つまり目的が保育(福祉)と教育で別々なのです。
 この二つの機能をあわせようというのが「認定子ども園」です。 親の事情ではなく、子どもの育ちにとって必要なもの、という視点で就学前の子どもの過ごし方を考えていこうというものです。
 ですから、どちらかの目的だけに偏っては問題が生じます。保育園は生活と育ちの場であり、食事や体を動かすこと、お昼寝など、生活リズムを整えて夕方から家庭に戻っての時間につなげるという大事な役割があります。
 一方で幼稚園は教育の場です。私は個人的には、学校に入る前からお勉強型のカリキュラムを多く取り入れるのは反対ですが、教育をどう捉え就学前の子どもに何を伝えるかは幼稚園の大きな個性になり、選択基準になっていることは事実です。
 ほかにも子ども対先生の人数割合など、保育園と幼稚園では基準が異なることがたくさんあります。また、厨房設置や部屋の面積など施設条件も異なります。どちらの基準に合わせるかは、単に数字上や経費の問題ではなく、何よりも子どもの育ちを優先に考えられなければなりません。
 特にもともとある施設から子ども園に移行する場合は、単に時間や人員配置を変えるのでなく新たな子どもの育ちの場をつくるという意識が絶対に必要です。そこには「私たちのまちではこういうふうに子どもを育てます」という、子ども観・子育て観が反映されるのではないでしょうか。
 東京都では「認定こども園の認定基準に関する条例」に沿い子ども園が設立され、小平市でも来年度は1園が子ども園に移行する計画があります。
 新しい子育て支援の試金石でもある「認定子ども園」が、子どもの育ちにとってよりよいものになるよう、地域全体で考えてなければならないと思います。