ホームレス支援の雑誌

2007年1月19日 09時08分 | カテゴリー: はたらく

「ビックイシュー」は、ホームレスの自立を応援する雑誌です。毎月2回発行で値段は200円。路上生活者が販売を行い、売り上げのうち1冊につき110円が販売者の収入になります。
 私がビックイシューを知ったのは、御茶ノ水の橋の上でした。といってもそのときには何かわからず、仕事の途中で通るたびに必ず立っている男性がかざしている雑誌はいったい何なの? と気になっていました。表紙を飾っているのはジョニー・デップ、トム・ハンクス、マドンナ、ベッカムなど超大物の海外スターたち……
 「ひょっとして宗教関係?」と思ったこともありましたが、謎は東京新聞の記事で解明しました。1991年にロンドンで創設された、雑誌を制作・販売してホームレスの自立を実現する社会的企業だったのです。
 慈善事業で内容は二の次かな?でも、それは自分で確かめなくては——どうしても読みたい、といつも思うのですが、大勢の人が行きかうなか足を止めて買うまでに素通りしたことも何度か。そして手にした雑誌は——さすが、雑誌の魅力で買ってもらうことをコンセプトにしているだけあって読みごたえ充分でした。
 表紙を飾る俳優のインタビューのほか日本版独自の編集でもていねいな取材記事やカルチャー欄、料理のレシピ、「ホームレス人生相談」もあります! 
 64号では、小平・生活者ネットワークの市議会議員苗村洋子が紹介するアサザプロジェクトについて写真とイラスト入りで6ページにわたり紹介しています。読みたい方は小平の近くだと三鷹駅南口デッキ、荻窪駅北口付近で販売者が立っているはずです。
 何ヶ月か前から、御茶ノ水橋上の販売者が変わりました。勤勉そうな、一見するとホームレスには見えない真面目そうなおじさんはどうしたのかなあ。きっと自立を果たして住まいを定め、次の人に販売者をバトンタッチしたのでしょう。
 人の数だけ生活があります。一人ひとりの人生を見つめた社会的な活動がビジネスとして成り立っていることを興味深く思います。再チャレンジ、格差社会是正——行動する人に敬意を表します。
※表紙の掲載については「ビックイシュー」の了解を得ています。